物語ることについての随筆

主に映画やドラマについて、個人的な思索

鹿と鬼が踊るMidnight

先日、縁あって奈良に行ってきたので、今回は奈良で出会った鹿について書こうと思う。 " data-en-clipboard="true">鹿が、というより、「鹿がいる森」が物語ること、物語が生まれる過程について。 " data-en-clipboard="true"> 1. 2. 3. 4. 5. 6. 1. 10月……

「サンドマン」――灰色の夢

この写真は東京国立近代美術館で開催中の、ゲルハルト・リヒター展で筆者が撮影したものだ。(※展示作品は一部を除いて撮影可) 「グレイ」と名づけられたこの作品は「無」を表現しているらしいが、「無」が「そこにある」と思うと、妙に心が落ち着く。 とこ…

嘘つきは家族のはじまり:「SPY × FAMILY」

嘘をつくのは楽しい。 嘘をつくのは良くないけれど、嘘をつくのはとても楽しい。 嘘をつくと、それを嘘と知らない人との間に「その嘘が本当であるかの様な世界」=物語が生まれる。 現実世界の中に発生したもう一つの世界線で、自分だけがそれを嘘と知りなが…

バズ・ライトイヤーは「バズ・ライトイヤー」の夢を見るか?

今週のお題「SFといえば」 先に断っておくと、私は先日公開されたばかりの映画「バズ・ライトイヤー」は観ていない。今回はバズ・ライトイヤーというキャラクターと、彼にまつわるSF的問いかけを題材に「物語ること」について考えてみようという記事である…

日向坂46のBBシャツが「物語ること」について物語ること。

今週のお題「二軍のTシャツ」 今回はお題に沿って二軍のTシャツにまつわるエピソードをきっかけに、このブログのコンセプトである「物語ること」とはどういうことか、それについて考えたい。 これは、前回の記事に書いたアイドルグループ「日向坂46」のライ…

語ること、言葉にすること、物語ること、生きること――日向坂46 ドキュメンタリー「希望と絶望 その涙を誰も知らない」

※当ブログ記事の無断転載、スクリーンショットのSNSや動画サイト・ニュースサイトへの投稿、引用元URLを明記しないコピペや要約、一部を改変したパクリ記事あるいはパクツイなどは固くお断り致します。 「物語にしてほしくない」 「ストーリーにされたくない…

本棚の上のトムキャット――「トップガン:マーヴェリック」

映画館の入り口に置かれたタミヤのプラモデルを見て、幼い頃に同じものが家にあったのを思い出した。F-14戦闘機、通称トムキャット。少なくとも、あれを作ったのは私ではない。